コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » プレストレストコンクリート/短繊維補強コンクリート(構造)/新材料・新工法(構造)/補修・補強(構造)

短繊維補強コンクリート(構造)Ⅱ/新材料・新工法(構造)/補修・補強(構造)Ⅰ

2015年7月15日(水) 13:00 〜 15:15 第6会場 (1F 101号室)

[2232] 補強材として新たに開発された2タイプの鋼板格子筋を用いたRCはりの増厚補強効果

座長(土木):栗橋祐介
座長(建築):金久保利之
講演者:阿部忠1, 師橋憲貴2, 塩田啓介3, 今野雄介3
(1.日本大学生産工学部土木工学科 2.日本大学生産工学部建築工学科 3.JFEシビル技術部)

キーワード:RC beam, Expanded metal grid, metal grid, load carrying capacity, reinforcing effect, RCはり, 展張格子鋼板筋, 格子鋼板筋, 耐荷力, 補強効果

本研究は,RCはりの補強材に用いられている鉄筋に変わり新たに開発した2タイプの鋼板格子筋を用いてRCはりに設置し,ポリマーセメントモルタルで増厚補強した場合の補強効果を検証した。その結果,本提案の展張格子鋼板筋および格子鋼板筋を用いた増厚補強は,同一寸法のRCはりに比して,それぞれ2.1倍,2.6倍の補強効果が得られた。また,破壊形状は通常のRCはりは曲げ破壊,2タイプの鋼板格子筋を用いたRCはりは曲げ剛性が高まったことにより,せん断破壊や端部ではく離が見られたものの,鋼板格子筋と増厚コンクリートとの付着性も良く,補強効果が十分得られ,実用性が評価できることを明らかにした。