コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » セメント/フレッシュコンクリート

セメント/フレッシュコンクリートⅠ

2016年7月7日(木) 09:00 〜 10:30 第1会場 (5F 国際会議室)

座長:桜井邦昭(土木), 三島直生(建築)

[1002] 新型高炉セメントを用いたコンクリートの強度発現について

宮澤祐介1, 横室隆1 (1.足利工業大学)

キーワード:adiabatic temperature rise, blast furnace slag cement, compressive strength, ground granulated blast furnace slag, maturity, 圧縮強度, 断熱温度上昇, 積算温度, 高炉スラグ微粉末, 高炉セメント

コンクリートの強度発現は,養生条件や打込み時期に大きく影響され,コンクリートが受ける温度履歴が異なることから強度発現傾向も異なる。本研究は,高炉セメントのJIS規定の範囲内で,高炉スラグ微粉末の比表面積を粗くし,スラグの分量およびSO3量を調整した新型高炉セメントを用いて,暑中期,標準期,寒冷期に打ち込んだコンクリートの性状について,高炉セメントB種と比較検討した。その結果,新型高炉セメントは打込み時期に関係なく,スラグの分量が多いものほど断熱温度上昇量を低減できる。また,初期の圧縮強度はスラグの分量が多いものほど低い値を示すが,長期では同等の強度となることを明らかにした。