コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 混和材料

混和材料Ⅰ

2016年7月6日(水) 10:15 〜 12:15 第1会場 (5F 国際会議室)

座長:山本武志(土木), 小島正朗(建築)

[1013] フライアッシュのセメント有効係数に基づいたフライアッシュコンクリートの特性評価

船本憲治 (九州高圧コンクリート工業)

キーワード:carbonation, cement effectiveness factor, compressive strength, fly ash, hydration heat generation, フライアッシュ, セメント有効係数, 水和発熱, 圧縮強度, 中性化

フライアッシュをセメント内割で使用したコンクリートは,長所や短所が存在するが,それらの特性の影響度を総合的に検討した研究は見受けられない。そこで,今回,既往の文献により,水和発熱,強度増進,中性化に関するフライアッシュのセメント有効係数の検討を行った。また,建築学会および土木学会で示されている最終断熱温度上昇量の推定式を基に今回算出したフライアッシュの水和発熱セメント有効係数により,各特性の影響度を総合的に検討した。その結果,フライアッシュのセメント有効係数の値は,単位ポルトランドセメント量の大小にも影響されるが,強度7日≦中性化≦強度28日<水和発熱≦強度91日程度となることが明らかになった。