短繊維補強コンクリート(材料)Ⅱ／連続繊維補強コンクリート（材料）

[1048] 高靭性セメントと高強度鉄筋を用いた柱の繰返し載荷実験の評価

佐藤崇¹, 幸左賢二², 山之内俊樹², 小川敦久³ (1.長大 2.九州工業大学 3.クラレ)

キーワード：fiber volume fraction, High Ductility Cement, High strength Reinforcement, 繊維混入率, 高強度鉄筋, 高靭性セメント

鉄筋コンクリート橋脚の耐震性能の向上を目的に，配合および配筋をパラメータとした高靭性セメントを用いたRC橋脚の正負交番繰返し載荷実験から，各パラメータが変形性能に及ぼす影響について検討を行った。その結果，高強度鉄筋を用いた場合においても安定した履歴吸収と変形能を有し，高靭性セメントの配合をパラメータとした場合，応力ひずみ関係の下降勾配の若干の違いがはらみ出し発生変位に差を生じさせる可能性は考えられるものの，終局変位および損傷傾向に大きな違いはみられず，繊維混入率が高い高靭性セメントを柱供試体に用いた場合には配合が変形性能に及ぼす影響は小さいと考えられる。