[1062] シリカフューム混合セメント硬化体の強度発現性に及ぼす蒸気養生条件の影響
キーワード:hold time, hydration, max temperture, pore size distribution, silica fume, steam curing, strength development, シリカフューム, 保持時間, 強度発現性, 最高温度, 水和反応, 細孔径分布, 蒸気養生
シリカフューム混合セメントを用い,蒸気養生時の最高温度および保持時間を要因として,水和反応や強度発現性を調査した。その結果,蒸気養生時の最高温度および保持時間がクリンカー鉱物およびシリカフューム(SF)の反応に及ぼす影響は,エーライトは比較的少なく,ビーライトおよびSFは大きいことがわかった。また,細孔容積と圧縮強度は,蒸気養生時の最高温度や保持時間,水セメント比によらず,高い相関を示した。これらの結果より,最高温度が高くなり,保持時間を増加させることで,SFおよびビーライトの反応が促進され,組織が緻密化し,強度が増進していると考えられた。