コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/強度・力学的性質

強度・力学的性質Ⅲ

2016年7月6日(水) 15:45 〜 18:00 第2会場 (5F 502号室)

座長:伊藤始(土木), 鈴木澄江(建築)

[1065] 200℃に曝露された坑井セメントペーストの物性変化に基づく強度特性の検討

塚原美晴1, 浅本晋吾1 (1.埼玉大学)

キーワード:200℃, compressive strength, hydration products, pore structure, SAGD, well cement paste, 圧縮強度, 坑井セメントペースト, 水和生成物, 空隙構造

本研究では,SAGD坑井での有害ガス地上漏洩のリスク低減のため,油井セメント・地熱井セメントを用いて作製したセメントペーストを,SAGD坑井の水蒸気圧入環境を模擬した200℃乾燥環境・湿空環境に曝露し,強度変化を空隙構造,水和生成物の観点から検討を行った。200℃乾燥環境では,油井セメント・地熱井セメント共に,圧縮強度が増加した。200℃湿空環境では,油井セメントでは圧縮強度が低下した一方で,地熱井セメントではゾノトライトが生成し空隙が緻密化し,強度が大幅に増加した。地熱井セメントにフライアッシュを混和すると,200℃湿空環境で,トバモライト生成,空隙の緻密化により強度がさらに増加した。