[1067] 開発したX線CT装置を用いたコンクリートの内部変位計測精度に関する基礎研究
キーワード:Error, Image measurement, Mean value, Standard deviation, X-ray CT, X線CT, 画像計測, 誤差, 平均値, 標準偏差
圧縮応力下でのコンクリート内部のペーストや骨材の挙動を解明するため,載荷状態の対象物を撮影可能なX線CT装置を開発した。本研究では,開発した装置での変位計測精度を明らかにするため,静止状態や所定の移動を付与した40個のセラミック球の重心位置を計測し,その系統誤差や計測誤差を検討した。その結果,初期基準点を設けて移動前後の重心位置に幾何変換を実施すれば,系統誤差や計測誤差を小さくできることがわかった。幾何変換を実施した場合,静止状態での系統誤差は0.012mm,その計測誤差は0.006mmであった。また,所定の移動に関しても,同程度の精度で計測できることがわかった。