コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 物性一般

物性一般Ⅰ

2016年7月7日(木) 09:00 〜 10:30 第2会場 (5F 502号室)

座長:伊代田岳史(土木), 今本啓一(建築)

[1093] ミクロな観点に立脚した水分移動モデルの構築

高橋直希1, 大下英吉1 (1.中央大学)

キーワード:c/s ratio, C/S比, C-S-H, hydrogen bond, specific surface area, water diffusion, 比表面積, 水分拡散, 水素結合

セメント硬化体内部の水分移動はコンクリートの力学的性能に大きく影響している。そのため,セメント系材料中の水分移動機構の解明を目的とし、ミクロな観点に立脚した水分拡散モデルの構築を行った。本研究では,著者らが以前構築した細孔径依存型の拡散モデルに対し,エネルギー保存則に従い水分子同士の結合・解離を考慮することで,さらなる改良を行った。また,C/S比に応じて変化するC-S-Hの比表面積を簡易的なパラメータを用いることで,水分子が受ける壁面からの影響を加味する新たなモデルを構築した。