コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般Ⅰ

2016年7月8日(金) 09:00 〜 10:30 第3会場 (5F 503号室)

座長:河合研至(土木), 山本佳城(建築)

[1112] 数値解析によるASR劣化したPC部材の変形挙動評価

上園祐太1, 幸左賢二1, 鄭玉龍1, 矢野佑輔1 (1.九州工業大学)

キーワード:ASR, PC, exposure test, FEM, deformation, ASR, PC, 暴露試験, FEM, 変形

ASR劣化したPC部材の変形挙動を評価するため,ASR劣化が確認された供試体を対象に,膨張ひずみ,および材料劣化を組み合わせた3ケースについてFEM解析を実施した。両者を考慮したcase1では,実測値と解析値における変形挙動は概ね一致した。解析結果より,反り返りは軸方向ひずみの上下差により発生すると考えられ,膨張ひずみのみを考慮したcase2では鋼材比の差異により34μ,材料劣化のみを考慮したcase3ではプレストレスの偏心に伴い190μの軸方向ひずみの上下差が生じた。以上より,今回の解析条件においては,材料劣化が反り返り発生の主要因であると推察された。