コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般Ⅱ

2016年7月8日(金) 10:45 〜 12:15 第3会場 (5F 503号室)

座長:河合研至(土木), 山本佳城(建築)

[1118] 絶縁仕様で施工されたウレタン系塗膜防水層下にあるコンクリートの中性化

塚越雅幸1, 湊聖徳1, 上田隆雄1, 古澤洋祐2 (1.徳島大学 2.AGC ポリマー建材)

キーワード:air-permeable layer, carbon dioxide, carbonation, concrete, polyurethane membrane, コンクリート, 中性化, 炭酸ガス, 絶縁仕様, 防水層

絶縁仕様で施工されたウレタン系塗膜防水層下の脱気筒近傍のコンクリートの中性化状況について検討を行った。試験には100×100×400 mmの角柱モルタルを用い,これに透気性の異なる3種類の通気緩衝シートを張り付け,それぞれウレタン系防水材を2.0 mm厚さで施工した。5%の炭酸ガス濃度の環境下に8週暴露した結果,最大で奥行き方向に70 mm,深さ方向で15.5 mm中性化した。また,通気緩衝シートの透気性能を考慮した中性化予測シミュレーショ ン結果と比較すると,実験結果は端部の中性化の進行が大きいことから,内部の含水状態の不均一性が中性化の進行に影響しているものと思われ,今後検討が必要である。