コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般Ⅲ

2016年7月8日(金) 13:15 〜 15:30 第3会場 (5F 503号室)

座長:藤井隆史(土木), 土屋直子(建築)

[1124] 表面吸水試験による養生条件が異なるコンクリートの品質評価

吉田行1, 島多昭典1 (1.土木研究所 寒地土木研究所)

キーワード:curing, diffusion coefficient of chloride ions, pore volume, surface absorption test, 塩化物イオンの拡散係数, 細孔容積, 表面吸水試験, 養生

コンクリートの所要の品質を確保するには,適切な養生が重要となる。しかし,養生により確保されるコンクリートの品質の程度については必ずしも明確になっていないため,実際に施工されたコンクリートの品質評価手法の確立が望まれている。本研究では,コンクリートの品質評価手法として比較的簡易な表面吸水試験に着目し,養生条件が異なるコンクリートの品質評価への適用性について基礎的な検討を行った。その結果,表面吸水試験による吸水量は,塩化物イオンの拡散係数やコンクリートの比較的粗大な細孔容積と相関があり,養生や配合に起因するコンクリートの品質評価が概ね可能なことを示した。