コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 塩害/複合劣化

塩害Ⅰ

2016年7月6日(水) 10:00 〜 12:15 第5会場 (4F 412号室)

座長:杉山隆文(土木), 山中憲行(建築)

[1135] 初期飽和度を変化させたモルタル供試体を用いた塩化物イオン浸透に関する実験的検討

池田伊輝1, 町田直輝1, 直町聡子1, 加藤佳孝1 (1.東京理科大学)

キーワード:Advection, Chloride ion, drying and wetting, Initial saturation, Moisture movement, 乾湿繰り返し, 初期飽和度, 塩化物イオン, 水分移動, 移流

本研究は,初期飽和度を変化させたモルタル供試体に塩化ナトリウム水溶液を吸水させることで,塩化物イオン浸透に初期飽和度が与える影響について実験的に検討した。初期飽和度が高くなるほど水分の浸透距離が大きくなるが塩化物イオンの浸透は小さくなる傾向が確認された。初期飽和度50,75%では,移流現象以外の要因により塩化物イオンが浸透した可能性を示した。また,乾湿繰り返し試験では乾燥時にも水分の移動に伴って塩化物イオンの浸透が生じることや,初期飽和度50%との比較から,塩化物イオンの浸透量,浸透距離が異なる結果が得られた。