[1146] Corrosion protection of rebars due to the repair materials with chloride adsorption agent under severe environmental condition of salt attack
Keywords:chloride adsorption agent, patch repair method, re-deterioration, residual chloride ion, 再劣化, 塩分吸着剤, 断面修復工法, 残留塩化物イオン
本研究は,「塩分吸着剤」を用いた断面修復工法を模擬した試験体に乾湿繰返し試験を実施し,塩化物イオン濃度および亜硝酸イオン濃度の測定結果に基づき,既設コンクリートの塩化物イオン量が10kg/m3のような厳しい塩害環境下において,残留塩化物イオンの再拡散や塩分吸着効果および防錆環境の構築状況について検討した。その結果,塩害抑制効果の高い補修モデルでは既設コンクリート部と補修部の境界に腐食が生じたものの,補修部の鉄筋は概ね非腐食であった。さらに,既設コンクリート部鉛直面に「塩分吸着剤」を添加した防錆ペーストを吹き付けた場合は,境界部において腐食は認められなかった。