コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害/アルカリシリカ反応

アルカリシリカ反応Ⅱ

2016年7月7日(木) 13:15 〜 15:30 第5会場 (4F 412号室)

座長:黒田保(土木), 長谷川拓哉(建築)

[1168] わが国の代表的な反応性骨材とASRの発生に関するデータ整理

広野真一1, 山田一夫2, 佐藤友美1, 鳥居和之3 (1.太平洋コンサルタント 2.国立環境研究所 3.金沢大学)

キーワード:alkali-silica reaction, andesite, asr, chert, petrographic examination, reactive aggregate, volcanic rocks, アルカリシリカ反応, チャート, 反応性骨材, 安山岩, 岩石学的試験, 火山岩類

わが国でASRを発生してきた代表的な岩石について述べ,その分布と被害事例のごく一部を示した。新第三紀以降の火山岩類は,古くから多数の被害を発生してきた代表的な岩石であるが,チャート・珪質頁岩・珪質粘板岩,砂質岩・泥質岩起源のホルンフェルス,広域変成岩類,断層岩類,なども各地で被害を発生している。発生したASRについて,地域と反応性骨材,環境要因などの詳細を明らかに示し,それに基づき,同様な岩石の分布や発生要因を知ることは,今後の対応に非常に有益である。このような情報は非常に少ないが,研究機関などによる全国を網羅したデータベース化が切望される。