[1198] Evaluation of stainless steel bar embedded in carbonation curing concrete under chloride attack
Keywords:carbonation curing concrete, chloride ingress, chloride threshold value, pH, stainless steel bar, 塩分移動, 炭酸化コンクリート, ステンレス鉄筋, pH, 腐食発生限界塩化物イオン濃度
地球温暖化防止に向けて炭酸化コンクリートが開発・実用されているが,pHの低下に伴い,内部鋼材の腐食発生が懸念される。そこで本研究では,ステンレス鉄筋を埋設させた炭酸化コンクリートを塩害暴露し,耐食性を評価した。そのため先ずは,pHが7.5と12.5の液浸試験により,SUS316>SUS304>SUS410の順に腐食発生限界Cl⁻濃度は高いことを確認した。次に,ステンレス鉄筋が埋設された炭酸化コンクリートを塩害促進暴露し,SUS410に比べてSUS316とSUS304の耐食性が高く,炭酸化コンクリート中でCl⁻は拡散および固定化しにくいことを明らかにした上で,各種ステンレス鉄筋の腐食発生時期を予測した。