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第38回コンクリート工学講演会

A.Material & Construction » Corrosion & Corrosion prevention

Corrosion & Corrosion prevention Ⅲ

Wed. Jul 6, 2016 3:45 PM - 6:00 PM Room 4 (4F 411)

座長:西田孝弘(土木), 兼松学(建築)

[1200] The influence of crack, carbonation and moisture content on re-bar corrosion in concrete in existing building

Toru KINOSE1, Kei-ichi IMAMOTO2, Chizuru KIYOHARA2 (1.日本建築総合試験所 2.東京理科大学)

Keywords:carbonation, compressive strength, cover depth, crack, moisture content, re-bar corrosion, 鉄筋腐食, かぶり厚さ, ひび割れ, 含水率, 中性化, 圧縮強度

本研究は既存RC造建築物の調査を通して,RC造建築物の耐久性を評価するうえで要諦を成す鉄筋の腐食の発生状況に及ぼす各種要因に着目して検討を行った。その結果,既存RC造建築物におけるコンクリートの含水状態と中性化の進行および圧縮強度は調査対象や仕上材の有無によらず,一定の相関が確認された。ひび割れの生じている箇所では,ひび割れ幅と腐食程度は相関が得られず,かぶり厚さが小さくなるほど腐食が顕著になる傾向が確認された。かぶり厚さが小さいことで,ひび割れ直下だけでなく,その周囲へ劣化因子が拡散することが定性的に示唆された。