コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐火性

耐火性

2016年7月6日(水) 15:45 〜 18:00 第3会場 (5F 503号室)

座長:丸屋剛(土木), 一瀬賢一(建築)

[1214] 火害を受けたコンクリートのけい酸塩系表面含浸材による補修効果

山本哲1, 小澤満津雄1, 鎌田亮太2, 谷辺徹2 (1.群馬大学 2.太平洋マテリアル)

キーワード:Fire, High strength concrete, Salt water soaking test, silver nitrate solution spray test, surface coating, 火害, 高強度コンクリート, 塩水浸漬, 硝酸銀噴霧, けい酸塩系表面含浸材

本研究では,高強度コンクリートおよびPP繊維を混入した高強度コンクリートを対象として,火害後の含浸材による補修効果を検討した。すなわち,角柱供試体を対象として105,200,300℃の加熱試験を実施し,けい酸塩系表面含浸材を塗布しNaCl10%溶液に2週間浸漬した。含浸材の塗布量は150,300,450g/m2とし塩分浸透抵抗性によって物質侵入抵抗性を評価した。その結果,含浸材なしでは加熱温度の影響は確認できなかったが,加熱した供試体でも含浸材の塗布量を多くすると,塩分浸透深さは小さくなった。PP繊維混入型高強度コンクリートにおいても同様な結果となった。