コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » セメント/フレッシュコンクリート

フレッシュコンクリートⅢ

2016年7月7日(木) 13:15 〜 15:15 第1会場 (5F 国際会議室)

座長:浦野真次(土木), 中田善久(建築)

[1227] 外部からの圧力がコンクリート中の空気量に及ぼす影響

田中舘悠登1, 羽原俊祐1, 小山田哲也1, 林大介2 (1.岩手大学 2.鹿島建設)

キーワード:ae concrete, air content, freezing and thawing resistance, fresh concrete, pressure, 空気量, 圧力, 凍結融解抵抗性, AEコンクリート, フレッシュコンクリート

レディーミクストコンクリートの圧送時の空気量の減少現象に着目し,フレッシュコンクリートに圧力をかけた場合の空気量について検討を行った。0.45MPaまでのゲージ圧の範囲では,加圧する圧力が高いほど,加圧する時間が長いほど,空気量は減少する。モルタル(空気量8.5%)の場合には, 1.5%程度減少する。空気量の減少は,外圧により,気泡径が小さくなり,内部圧力の高い小径気泡から混練水へ溶解したと考えられる。気体-液体界面での気体の移動(溶解)を阻害するため,薄膜をもつ中空微小球を使用すると,気泡内の気体が液体になることを抑制するため,加圧がおこっても,空気量の減少を低減することができる。