[1242] 低流速パイプクーリングの実大実験と効果の解析的検証
キーワード:cracking, heat transfer coefficient, mass concrete, thermal stress analysis, vertical pipe cooling, ひび割れ, マスコンクリート, 温度応力解析, 熱伝達率, 鉛直パイプクーリング
近年,適用の多い鉛直パイプクーリングを対象として,低流速パイプクーリングの実大室内実験を行い,熱交換率設定のための通水量と熱伝達率の関係を求めた。また,汎用構造解析コード"FEAST"にパイプ延長方向の水温変化を考慮できる機能を構築し,これにより実験結果を精度よく表すことができた。さらに,鉛直パイプクーリングの現場適用時のデータと,構築した手法による解析結果の比較から解析精度を検証した。これにより,低流速パイプクーリングに適用できる,クーリング水温のパイプ延長方向の変化や,熱伝達率のモデル化を可能にし,効果的なクーリング計画を行うための解析手法が得られた。