コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » エコ・緑化コンクリート

エコ・緑化コンクリートⅡ

2016年7月8日(金) 10:45 〜 12:00 第5会場 (4F 412号室)

座長:片平博(土木), 河辺伸二(建築)

[1290] 異なる燃焼温度で作製したヨシ灰のポゾラン反応に関する研究

兵頭正浩1, 緒方英彦1, 原一生1 (1.鳥取大学)

キーワード:ash, combustion temperature, pozzolanic reaction, reed, strength development property, ヨシ, 灰化, 燃焼温度, ポゾラン反応, 強度発現特性

持続可能な水質浄化および未利用資源の有効利用を目的に,著者らはヨシ灰のコンクリート用混和材としての利用性について検討している。これまでの結果として,ヨシ灰はポゾラン材料になりうる可能性があることを示したが,ヨシ灰作製時の燃焼温度の観点からの検討は不十分であった。そこで,本研究ではヨシ灰の燃焼温度に着目し,作製したヨシ灰の化学成分とモルタルに配合した際の強度特性について検討した。その結果,300℃および800℃での燃焼では未燃カーボンと非晶質なSiO2の割合が不十分となることがわかった。しかし,500℃での燃焼では非晶質なSiO2が多くなり,さらには未燃カーボンが少なるためコンクリート用混和材として利用できることを明らかにした。