補修・補強(材料)Ⅲ

[1324] AE指標を用いた鋼矢板‐コンクリート複合材の付着特性の定性評価

佐藤弘輝¹, 鈴木哲也², 小林秀一³ (1.藤村ヒュ－ム管 2.新潟大学 3.水倉組)

キーワード：steel sheet pile, concrete, Adherence test, Arithmetic average roughness, AE method, 鋼矢板, コンクリート, 付着試験, 算術平均粗さ, AE法

農業用水利施設として利用されている鋼矢板護岸は，長期供用に伴う腐食が顕在化しているため，効率的にLCC（Life Cycle Cost）を低減できる技術が必要とされている。筆者らは既設鋼矢板の補修技術としてコンクリートによる被覆技術を検討しており，既往研究において鋼矢板‐コンクリート複合材の曲げ載荷試験に基づく力学特性の改善効果を確認している。本論では，鋼矢板とコンクリートの界面での付着特性をAE法により詳細評価した結果を報告する。検討の結果，AEパラメータを用いることにより付着試験を詳細に評価できることが明らかになった。コンクリートの付着特性は，鋼矢板表面の凹凸に影響を受け，AEパラメータを変質させることが示唆された。