コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 非破壊検査・診断

非破壊検査・診断Ⅱ

2016年7月6日(水) 13:15 〜 15:30 第6会場 (4F 413号室)

座長:内田慎哉(土木), 湯浅昇(建築)

[1340] ASRにより劣化したコンクリート橋脚の三次元弾性波トモグラフィによる内部損傷評価

西田孝弘1, 塩谷智基1, 麻植久史1, 古野昌吾2 (1.京都大学 2.新日本コンサルタント)

キーワード:3D elastic wave tomography, ASR, crack, existing structures, velocity distribution, ひび割れ, 三次元弾性波トモグラフィ, 実構造物, 速度分布

アルカリシリカ反応により劣化したコンクリート橋脚に三次元弾性波トモグラフィを適用して得られる速度分布から,コンクリートの内部損傷を評価した。対象としたコンクリート橋脚は,劣化程度の異なる2橋脚である。本研究の結果,三次元弾性波トモグラフィから得られる速度分布から,ASRによる内部損傷を可視化することができた。特に,コンクリート表面での速度分布は,目視点検から得られたひび割れ状況と整合し,本手法の妥当性を確認した。さらに,異なる波長の弾性波を励起させ弾性波トモグラフィの結果を比較評価することにより,内部損傷度合い(ひび割れの大きさ等)を評価できる可能性が示唆された。