コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 新材料・新工法(材料)/リサイクル

新材料・新工法(材料)Ⅰ

2016年7月7日(木) 09:00 〜 10:30 第4会場 (4F 411号室)

座長:佐川孝広(土木), 濱崎仁(建築)

[1378] 凝結遅延剤を添加したジオポリマーコンクリートの性能に関する実験的考察

岡田朋久1, 李柱国2, 橋爪進1, 永井伴英3 (1.東邦化学工業 2.山口大学 3.三重県建設資材試験センター)

キーワード:geopolymer concrete, blast furnace slag, mechanical performance, handling time, retarder, retardation mechanism, ジオポリマーコンクリート, 高炉スラグ微粉末, 力学性能, 可使時間, 凝結遅延剤, 遅延機構

本研究では,有機系凝結遅延剤のFA-BFS系ジオポリマーコンクリート(GP-C)への適用性および遅延機構について検討を行った。その結果,L-酒石酸ナトリウムを主成分とした遅延剤(LST)はFA-BFS系GP-Cの凝結時間を遅延させることを確認した。また,LSTの添加によって,常温養生されたFA-BFS系GP-Cの力学性能は,未添加に比べ,小さくなったが,高温養生の場合には低下しなかった。なお,ジオポリマーペーストの化学分析と内部構造観察の結果から,LSTの添加が活性フィラーからのCa2+などの金属イオンの溶出を抑え,C-A-S-Hゲルの生成を阻害することがわかった。