コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 柱はり接合部/耐震壁

柱はり接合部Ⅱ/耐震壁Ⅰ

2016年7月8日(金) 10:45 〜 12:15 第8会場 (4F 409号室)

座長:谷村幸裕(土木), 迫田丈志(建築)

[2055] モルタル充填式機械式継手に用いるテーパー付カプラーをRC柱梁接合部に適用した3次元有限要素解析

木下澄香1, 坂田弘安1, 毎田悠承2, 島崎和司3 (1.東京工業大学 2.千葉大学 3.神奈川大学)

キーワード:mortar grouted sleeve, tapered couplers, nonlinear finite element method, beam-column joint, ratio of column to beam moment capacity, モルタル充填式継手, テーパー付カプラー, 有限要素解析, 柱梁接合部, 柱梁強度比

柱と梁の終局曲げ強度の比が1程度の柱梁接合部において,接合部破壊になるという報告がある。その破壊を防止することを目的として,本研究では,梁曲げ降伏先行型となるRC造十字形架構を対象とし,接合部内の梁主筋を通し配筋としたモデルと,接合部内に機械式継手を適用した2種類のモデルをパラメータとし,構造性能への影響を把握した。耐力は同等の荷重を示したが,接合部内の梁主筋に継手を設けることにより,接合部内の梁主筋の降伏を抑え,かつ接合部内のコンクリートの損傷を防ぐことが出来ることを確認した。また,継手を適用したモデルの方が剛性は高く,早期に梁曲げ耐力時の層せん断力に達した。