[2083] アンボンドPC鋼より線を用いた実大PCaPC部分架構実験による機能維持性能に関する研究
キーワード:full scale unbonded post-tensioned precast concrete frame, hysteresis loop, residual crack width, residual displacement ratio, 実大アンボンドPCaPC部分架構, 履歴復元力特性, 残留ひび割れ幅, 残留変形率
長寿命建築システムの実現可能性を検討するため,実大部分架構を用いて,梁内法スパン11m,梁断面600mm×1000mmのアンボンドプレストレストプレキャスト(PCaPC)梁部材の損傷低減効果確認実験を行った。実験では,履歴復元力特性および残留変形率,残留ひび割れ幅に代表される損傷度を明らかにした。架構の最大耐力は梁端部のコンクリートの圧壊で決まり,アンボンドPCaPC梁部材の残留変形率および残留ひび割れの本数と幅は,通常のRC梁部材と比べ大きく低減できた。