[2106] せん断力と引張力を受けるあと施工アンカーの耐荷力に関する検討
キーワード:bridge restrainer, edge distance, group anchor effect, post-installed anchors, shear force, tensile force, あと施工アンカー, せん断力, 引張力, 縁端寸法, 群効果, 落橋防止工
落橋防止工の設置などに用いられる,せん断力と引張力を同時に受ける接着系あと施工アンカーの耐荷力を把握するため,せん断力,引張力,および両者を同時に作用させたあと施工アンカーの載荷試験を行った。その結果,せん断力と引張力を同時に受けるあと施工アンカーの現行の設計法は,概ね耐荷機構を適切に評価しており,破壊に対してある程度の余裕を有していることを確認した。ただし,群効果や縁端寸法,あるいは母材コンクリートのひび割れの影響により,耐荷力が低下する場合があることがわかった。