[2114] Flexural Crack Width Reduction Effects due to Arrangement of Stainless Steel Bars in the Concrete Cover of RC Structure
Keywords:bending, concrete cover, crack distribution, crack width, RC beam, RC梁, stainless steel rebar, かぶり, ステンレス鉄筋, ひび割れ分散, ひび割れ幅, 曲げ
RC構造物では,曲げひび割れ幅の制限によってその断面寸法や鉄筋量が決定されるものがある。本研究では,RC部材のかぶり部分に細径のステンレス鉄筋を配置することで曲げひび割れ幅の分散効果が期待できると考え,梁の載荷実験による検討を行った。その結果,かぶり部分にステンレス鉄筋を配置することにより,通常のRC梁試験体と比較して最大ひび割れ幅を半分程度へと大幅に低減できることを確認した。ひび割れ幅の低減効果はステンレス鉄筋量に依存するが,土木学会コンクリート標準示方書のひび割れ幅算定式を簡易に拡張した式によってステンレス鉄筋を配置したRC梁のひび割れ幅を評価できることを示した。