コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » せん断・ねじり/曲げ

せん断・ねじりⅠ

2016年7月7日(木) 09:00 〜 10:30 第9会場 (4F 410号室)

座長:田村隆弘(土木), 楠原文雄(建築)

[2117] 機械式定着したPC鋼棒をせん断補強筋として用いたせん断耐力

田中浩一1, 江尻譲嗣1 (1.大林組)

キーワード:cross tie, high-strength shear reinforcing bar, mechanical anchor, PC鋼棒, prestressing steel, seismic, shear, せん断, 中間帯鉄筋, 機械式定着, 耐震, 高強度せん断補強鉄筋

兵庫県南部地震を機に鉄筋コンクリート構造物における配筋が過密となり,鉄筋の組立やコンクリート打設が困難となっている。過密配筋の要因の一つである中間帯鉄筋の高強度化,ならびにその両端を機械式定着すれば,中間帯鉄筋の配置本数削減と組立速度の向上により過密鉄筋の課題が回避できる。そこで著者らは両端部に定着具を取り付けたPC鋼棒を中間帯鉄筋の代わりに用いた場合のせん断耐力を実験により確認した。その結果,せん断耐力はPC鋼棒の降伏強度を期待してよいことがわかった。