コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 合成・混合構造

合成・混合構造Ⅱ

2016年7月7日(木) 10:45 〜 12:15 第10会場 (4F 402・403号室)

座長:上中宏二郎(土木), 鈴木英之(建築)

[2205] バーリングシアコネクタを用いた鋼管杭頭接合部の開発

山下慎太郎1, 竹内隆祐2, 田中照久1, 堺純一1 (1.福岡大学 2.岡部)

キーワード:degree of fixation, displacement stop, rc pile cap, RCパイルキャップ, stress transfer, ずれ止め, 固定度, 応力伝達

近年,鋼管杭およびSC杭の採用事例が増えてきているが,杭頭接合部において従来工法の現場溶接や配筋作業による施工性が悪いこと,過去の実験的研究が少なく,合理的な設計法が確立されているとは言い難いこと,杭頭接合部の高強度化が遅れていることが課題として挙げられる。本研究では,従来工法に代わる新工法として,高耐力・高剛性ならびに生産性・施工性に優れたずれ止めバーリングシアコネクタを用いた杭頭接合部を提案した。本報では杭頭接合部試験体に繰り返し水平力を載荷する実験を行った。実験結果より,新工法は従来工法と比べ,エネルギー吸収能力の大きい履歴性状を発揮し,同程度の固定度を示した。