コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 短繊維補強コンクリート(構造) /連続繊維補強コンクリート(構造)

短繊維補強コンクリート(構造) Ⅰ

2016年7月6日(水) 10:00 〜 12:00 第10会場 (4F 402・403号室)

座長:横田弘(土木), 松井智哉(建築)

[2219] 直接引張繰返し載荷試験による短繊維補強コンクリートのひび割れ進展に関する基礎的検討

高橋貴蔵1, 谷川光1, 桃谷尚嗣1 (1.鉄道総合技術研究所)

キーワード:concrete track-bed, crack propagation, direct tensile cyclic load test, short fibers reinforcement concrete, コンクリート道床, ひび割れ進展, 直接引張繰返し載荷試験, 短繊維補強コンクリート

短繊維補強コンクリートのひび割れ発生後における荷重条件がひび割れの進展に与える影響を確認するため,直接引張繰返し載荷試験を実施した。試験では鉄道軌道のコンクリート道床に発生した収縮ひび割れと同程度である0.17mmの開口幅を導入した供試体に対して,4段階の荷重でそれぞれ1000回の繰返し荷重を与えた。その結果,開口幅0.17mm時に対する荷重比が0.5以下であれば,開口幅が拡大しない可能性が高いことを確認した。この結果を踏まえると,列車通過時に測定したコンクリート道床のひび割れ幅の変化量は微小であったことから,収縮ひび割れは拡大しない可能性が高いものと考えられる。