コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 短繊維補強コンクリート(構造) /連続繊維補強コンクリート(構造)

短繊維補強コンクリート(構造) Ⅱ/連続繊維補強コンクリート(構造)

2016年7月6日(水) 13:15 〜 15:30 第10会場 (4F 402・403号室)

座長:松本信之(土木), 佐藤裕一(建築)

[2228] 高塩分環境におけるUFCの引張性能に関する限界ひび割れ幅の考察

上松瀬慈1, 横田弘1, 橋本勝文1, 河野克哉2 (1.北海道大学 2.太平洋セメント)

キーワード:Corrosion, Finite element analysis, Initial crack, Tension softening curve, Ultra-high-strength-fiber-reinforced-concrete, 初期ひび割れ幅, 引張軟化曲線, 有限要素解析, 腐食, 超高強度繊維補強コンクリート

高塩分環境下にあり初期ひび割れが生じたUFCについて,初期ひび割れ幅および曝露期間により決定される引張軟化モデルの構築を行った。このモデルを用いることで,UFC梁の一点集中曲げ載験の結果を良好に再現することができた。このモデルを用いた感度分析から,鋼繊維の腐食によりUFCの引張性能が維持される場合と低下する場合が初期ひび割れ幅に依存することがわかった。さらに,健全状態のUFCへの初期ひび割れの導入を再現した有限要素解析により,ひび割れ発生状況の観点から考察を加え,腐食環境下においてUFC部材が長期にわたって鋼繊維による引張抵抗性を発揮するための初期ひび割れ幅の限界値を提案した。