コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 補修・補強(構造)

補修・補強(構造)Ⅰ

2016年7月7日(木) 13:15 〜 15:15 第9会場 (4F 410号室)

座長:佐藤貢一(土木), 松浦恒久(建築)

[2241] 地震により損傷した壁部材の補強後の力学性状に関する実験的研究

平野勝識1, 笹谷輝勝1, 牧剛史2, 後藤隆臣3 (1.フジタ 2.埼玉大学 3.東京鉄鋼)

キーワード:box culverts, repairs and reinforcement, full size wall members, 補修, 補強, エポキシ樹脂注入, 力学的性状, 実大壁試験体

壁部材を対象として,地震時に大きな損傷を受けた後の補修,補強方法に関して実大規模の試験体による実験的な検討を行った。復旧の第一段階として応急復旧を想定し,樹脂注入等の簡易補修を行うことで,耐力は回復するものの剛性回復に課題があったことは既報で示したとおりである。そこで復旧の第二段階として剛性回復と耐力向上を目的に,壁内部に束ね筋による補強筋を増設しエポキシ樹脂で定着した試験体の加力実験を行った。その結果,損傷前の初期剛性に回復し,更なる耐力向上が可能となることがわかった。