Investigation of existing structure Ⅰ

[2250] Investigations for Bridge Damages and Features of Tsunami Flow in North Iwate Prefecture

Takuya NAKAGI¹, Kenji KOSA¹, Katsusi KADOHARA¹, Hideki MOTOHASHI² (1.九州工業大学 2.地震工学研究開発センター)

Keywords:bridge damages, haipezawa bridge, hironai bridge, numerical analysis, ハイペ沢橋, 広内橋, 数値解析, 橋梁被害

東北地方太平洋沖地震により，岩手県の沿岸部で津波が発生し，多数の橋梁に被害が生じた。岩手県北部の橋梁を対象として，橋梁上部構造の流出した要因を把握することを目的に，先ず，観測結果と数値解析の結果から，津波の高さおよび遡上範囲の把握を行った。その後，コンクリート橋に作用した数値解析の流速を用いて算出した津波作用力と桁抵抗力の関係から，橋梁の流出メカニズムを分析した。ハイぺ沢橋では定常流を考慮した水平作用力で桁が流出する傾向となった。一方，広内橋においては，定常流を考慮した水平作用力では流出せず，数値解析による水面勾配からは孤立波性状を有した波が作用したと推察される。