コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 既存構造物の調査

既存構造物の調査Ⅰ

2016年7月8日(金) 10:45 〜 12:15 第9会場 (4F 410号室)

座長:岡﨑慎一郎(土木), 谷昌典(建築)

[2252] NATMトンネル覆工コンクリートの変状に関する点検データの分析

岩間慧大1, 細田暁1 (1.横浜国立大学)

キーワード:construction joint, deterioration, inspection data, spalling of concrete, uneven color, visual evaluation method, うき・はく離・はく落, 変状, 施工目地, 点検データ, 目視評価法, 色むら

本研究では,道路のNATMトンネルの点検データから,うき・はく離・はく落等の発生状況を分析した。施工目地の近傍で,特に天端や肩部でうき・はく離・はく落の発生頻度が高くなる傾向が確認された。施工目地から離れた位置でのうき・はく離・はく落の約9割が色むらと関係していた。52本のトンネルの点検データの分析から,ひび割れや豆板等の他の変状に比べて,うき・はく離・はく落では,危険度の高い変状の割合が高いことが示され,第三者被害を軽減する観点で,施工中にうき・はく離・はく落を抑制することの重要性を指摘した。