既存構造物の調査Ⅱ

[2255] 低強度コンクリート既存建物におけるコンクリートの力学的性質

根口百世¹, 南宏一² (1.高知工業高等学校 2.福山大学名誉教授)

キーワード：coefficient of variation, compressive test, existing buildings, low strength concrete, standard deviation, young's modulus, ヤング係数, 低強度コンクリート, 圧縮試験, 変動係数, 既存建物, 標準偏差

圧縮強度13.5N/mm2未満の低強度コンクリート既存建物の耐震診断および耐震改修を行うにあたり，既存建物から採取したコンクリートコアを用いた圧縮試験を行うが，圧縮強度のみを用いてコンクリートの特性を知ることは困難である。本論では，既存建物から採取したコンクリートコアについて，ヤング係数，応力度－ひずみ度関係をはじめとする種々の項目について比較検討し，実験用に製造された低強度コンクリートによる既往のデータとの相違点を示した。