コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 既存構造物の調査

既存構造物の調査Ⅱ

2016年7月8日(金) 13:15 〜 15:00 第9会場 (4F 410号室)

座長:蔵重勲(土木), 崔琥(建築)

[2256] 長期間供用された鉄筋コンクリート水道施設の耐久性評価

山口浩1, 藤川和久2, 大門一郎2, 高橋伸知1 (1.清水建設 2.東京都)

キーワード:componential analysis, estimation of mix proportion, long-term durability, structure, water institution, 実構造物, 成分分析, 水道施設, 配合推定, 長期の耐久性

本報告は,貯水容量の確保と耐震性向上のために更新される,約90 年間供用された水道施設において,各種調査を行い,鉄筋コンクリートの長期の耐久性について評価したものである。撤去前に外観目視,コア採取による中性化深さ,塩化物イオン量,圧縮強度,弾性係数の測定,配合推定,成分分析を行った。鉄筋に関しては,腐食状況,かぶり,鉄筋径などを確認した後,引張強度等の物性試験および成分分析を行った。これらの結果から,90 年経った現在でもコンクリートおよび鉄筋に顕著な劣化は見られず,現代のコンクリート構造物と遜色のない耐久性を有していることが分かった。