コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 既存構造物の調査

既存構造物の調査Ⅱ

2016年7月8日(金) 13:15 〜 15:00 第9会場 (4F 410号室)

座長:蔵重勲(土木), 崔琥(建築)

[2259] 2年経過した実大規模の鉄筋コンクリート造壁試験体における強度に関する検討

菊地俊文1, 阿部寛之1, 片山行雄1, 黒田泰弘1 (1.清水建設)

キーワード:compressive strength, core specimen, impact elastic wave method, probability distribution, rebound hammermethod

屋外環境下で2年経過した実大規模の鉄筋コンクリート壁試験体を対象とし,コア供試体を採取することで,RC壁試験体における強度について検討した。コア強度は,コア供試体を採取した鉛直位置が低いほど高い傾向にあった。また,設計基準強度に対するコア強度の95%信頼区間の下限値は約1.8倍の余裕を有していた。さらに,各非破壊試験による強度推定の適用性を検討した。反発度法による強度推定では,既存の強度推定式を採用することで強度を概ね安全側に推定でき,衝撃弾性波法による強度推定では,弾性波速度の分布が壁試験体における強度の分布と同様の傾向を示すことが明らかとなった。