コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害/複合劣化

凍害Ⅱ/複合劣化

2018年7月6日(金) 13:00 〜 15:00 第1会場 (9F EX1-A)

座長:羽原俊祐(土木), 谷口円(建築)

[1132] シリコーンオイル添加モルタルの耐凍害性の低下機構に関する検討

岸本豪太1, 安田僚介1, 崔亨吉2, 濱幸雄1 (1.室蘭工業大学 2.慶北大学校)

キーワード:freezing and thawing, frost resistance, moisture content, oil droplet, pore structure, silicone oil, シリコーンオイル, 凍結融解, 含水率, 油滴, 細孔構造, 耐凍害性

本研究では,内添型吸水防止剤であるシリコーンオイル(SO)を使用したモルタルに生じる耐凍害性の低下機構に関する検討を行った。20℃水中養生28日後におけるセメントペーストの細孔構造,含水率,および気泡組織の観点から検討した。凍結融解試験開始時の含水率にはSO添加による大きな差は認められなかったが,凍結融解試験開始時の含水率を細孔径範囲ごとに算出したところ,SO添加により粗大径側の含水率が高くなり,凍結水量が増大することがSOによる耐凍害性低下の一因である可能性を示した。また,SOは材料内部で油滴の状態で存在し,それにより凍結時の圧力が緩和されないことが示唆された。