コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害/複合劣化

凍害Ⅱ/複合劣化

2018年7月6日(金) 13:00 〜 15:00 第1会場 (9F EX1-A)

座長:羽原俊祐(土木), 谷口円(建築)

[1146] インドで発生したPC枕木のひび割れの原因究明とASRおよびDEFの相互作用

安藤陽子1, 片山哲哉2, 浅本晋吾3, 長井宏平4 (1.金沢大学 2.太平洋コンサルタント 3.埼玉大学 4.東京大学)

キーワード:alkali content, ASR, asr gel, ASRゲル, DEF, ettringite, pc sleepers, PC枕木, SO3量, sulfur content, アルカリ量, エトリンガイト

インドで使用されたPC枕木において,製造後6~9年後に長手方向に伸びるひび割れと亀甲状のひび割れが多くの使用箇所で生じた。コンクリートから作製した薄片の偏光顕微鏡と電子顕微鏡観察を行なった結果,片麻岩骨材には,中程度~顕著なASRの発生が認められた。その他に,骨材とセメントペースト界面の隙間と,この隙間を繋ぐ網目状のひび割れが認められた。これらの内部を充填するエトリンガイトは,二次的に生成したエトリンガイトが再溶解析出したものと考えられ,DEFを生じた可能性が高いと考えられた。ASRとDEFは,同時に起きていた期間のある可能性が組織観察から推察された。