コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » セメント/骨材/自然治癒・自己治癒

セメント/骨材/自然治癒・自己治癒

2019年7月11日(木) 13:00 〜 15:15 第4会場 (108会議室)

座長:斉藤豪(土木), 盛岡実(建築)

[1001] イメージングプレートを用いたCs-137とSr-90の判別定量に関する検討

大澤紀久1, 山田一夫2, 五十嵐豪1, 富田さゆり3 (1.東北大学, 2.国立環境研究所, 3.太平洋コンサルタント)

キーワード:imaging plate、penetration profile、radioactive cesium (cs-137)、radioactive strontium (sr-90)、separated determination、イメージングプレート、判別定量、放射性Cs (Cs-137)、放射性Sr (Sr-90)、浸透プロファイル

イメージングプレート(IP)を用い, Cs-137とSr-90の判別定量マッピングを行う手法の基礎検討を行った。Sr-90のIP像は娘核種のY-90による可能性が疑われたが,モルタルへのYの拡散は認められず,IP像はSr-90の移動を表すことが分かった。Cs-137の濃度分布は,乾燥試料を用いたEPMA分析でもIPと同等であり,Cs-137を均質に練り混ぜたペースト断面のIP像で認められた輝度分布は,乾燥に伴い自由水による遮蔽効果が減少している部分が生じている可能性が示唆された。そこで,厚さ1.6mmの薄片を用いることで,乾燥影響を排除でき,一定の測定再現性と判別定量マッピングが可能であることを示した。