コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 混和材料/高強度コンクリート(材料)

混和材料Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第5会場 (107会議室)

座長:福留和人(土木), 伊藤是清(建築)

[1017] 高炉スラグ微粉末の水和活性と体積変化に及ぼす化学組成の影響

佐川孝広 (前橋工科大学)

キーワード:autogenous shrinkage、blast-furnace slag、chemical composition、hydration、powder X-ray diffraction、化学組成、水和反応、粉末X線回折、自己収縮、高炉スラグ微粉末

高炉スラグ微粉末(BFS)の水和活性及び硬化体の自己収縮量に及ぼすスラグ化学組成の影響について検討した。JIS塩基度が1.73~2.03のBFS6種類を用い,BFS-水酸化カルシウム-無水石こうを結合材とした硬化体を作製し,粉末X線回折/リートベルト法により水和反応解析を実施した。BFS反応率と水和生成物量に高い相関が認められ,アルミネート系水和物の生成量が多いほど,毛管空隙は減少した。BFS6種類を用いて作製した高炉セメントB種モルタルの自己収縮量には差異が認められ,Al2O3, MgO量の多いBFSはモノサルフェート,ハイドロタルサイトの生成量が多くなるために自己収縮が大きくなると推察された。