コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 混和材料/高強度コンクリート(材料)

混和材料Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第5会場 (107会議室)

座長:福留和人(土木), 伊藤是清(建築)

[1018] スラグ中のせっこう種類が異なる低水結合材比の高炉セメントC種相当コンクリートにおける諸特性の比較

高木雄介1, 椎名貴快1, 田中徹2, 土師康一2 (1.西松建設, 2.戸田建設)

キーワード:anhydrate、blast furnace slag、dihydrate、gypsum、shrinkage、surface concrete quality、せっこう、二水、収縮、無水、表層品質、高炉スラグ微粉末

高炉スラグ微粉末をセメント質量の70%置換で用いた高炉セメントC種相当コンクリート(W/B=32, 40, 45%)において,スラグ中のせっこうの種類(二水,無水)が,コンクリートの諸特性に与える影響を室内実験で確認した。二水せっこうを用いた場合,無水に比べて,フレッシュ性状の経時変化がやや大きく,凝結もわずかに遅延し,長期強度の発現はやや鈍化する傾向がみられた。しかし,コンクリートの収縮特性(自己,乾燥)は無水と同程度もしくは良好で,表層品質(水分浸透深さ,透気係数,表面吸水深さ)は無水よりも優位な結果となった。せっこう中の結晶水の種類によってコンクリートの特性が異なる結果となった。