コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 短繊維補強コンクリート(材料)/特殊コンクリート

短繊維補強コンクリート(材料)Ⅰ

2019年7月12日(金) 09:30 〜 11:45 第6会場 (104・105会議室)

座長:石関嘉一(土木), 森田武(建築)

[1042] 薄板形非晶質鋼繊維補強セメント複合体の引張挙動に及ぼすひずみ速度の影響

金弘燮1, 金圭庸2, 南正樹2, 野口貴文1 (1.東京大学, 2.忠南大学校)

キーワード:dynamic increase factor、hooked steel fiber、 strain rate、tensile behavior、thin plate amorphous metallic fiber、ひずみ速度、フック形鋼繊維、動的増加係数、引張挙動、薄板形非晶質鋼繊維

本研究では,薄板形非晶質鋼繊維またはフック形鋼繊維により補強されたセメント複合体について,ひずみ速度が引張挙動に与える影響を評価した。その結果,非晶質鋼繊維は繊維とマトリックスの付着性能が大きく,薄板形状によってひずみ速度に関わらず繊維が引き抜かれず,破断することを確かめた。一方,フック形鋼繊維は静的荷重ではマトリックスから引き抜かれたが,高ひずみ速度では繊維が引き抜かれずマトリックスが破壊する挙動が現れた。非晶質鋼繊維補強セメント複合体の引張強度,ひずみ能力及び靭性はフック形鋼繊維補強セメント複合体に比べて大きいが,動的増加係数は小さくなることが分かった。