コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 収縮・クリープ/強度・力学的性質

収縮・クリープ/強度・力学的性質Ⅰ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第2会場 (中ホールA)

座長:宮本慎太郎(土木), 高巣幸二(建築)

[1065] コンクリート内部の湿気移動速度に及ぼすセメント種類の影響

大野拓也1, 三谷裕二2, 丸山一平3 (1.太平洋セメント, 2.TAIHEIYO SINGAPORE PTE.LTD., 3.名古屋大学)

キーワード:apparent diffusion coefficient、Boltzmann transformation、cement types、humidity transfer、relative humidity、セメント種類、ボルツマン変換、湿気移動、相対湿度、見かけの拡散係数

コンクリート構造物の収縮ひび割れを精度良く予測するためには,コンクリート内部の湿気移動現象を把握することが重要である。本検討では,直径10cm,厚さ1cmに切り出した円盤状の供試体を用いて,種々のセメントにおけるコンクリート内部の相対湿度を測定し,その結果に拡散方程式ならびにボルツマン変換を適用して見かけの拡散係数を推定した。その結果,普通セメントの見かけの拡散係数と比較して高炉セメントB種は大きく,中庸熱セメント,低熱セメントは小さい結果であった。また,深さと乾燥期間別に見かけの拡散係数を比較した結果,乾燥面から深いほど,また乾燥期間が短いほど相対湿度80%以上の条件下で大きくなる傾向であった。