コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般Ⅰ

2019年7月10日(水) 10:00 〜 12:00 第4会場 (108会議室)

座長:阿波稔(土木), 道正泰弘(建築)

[1085] 硫酸浸漬初期におけるセメント硬化体の化学的性状の変化

内海健太郎1, 新見龍男2, 小川由布子1, 河合研至1 (1.広島大学, 2.トクヤマ)

キーワード:Al2O3、early immersion、reaction products、sulfuric acid、硫酸、初期浸漬、反応生成物、Al2O3

一般に,硫酸が及ぼすセメント硬化体への影響は長期的浸漬を行うことにより評価されているが,浸漬初期段階での硫酸とセメント硬化体の反応については,十分に検討されているとは言い難い。本研究では,セメント硬化体と硫酸の反応生成物による膨張挙動が観測される硫酸浸漬直後におけるセメントペーストの化学的変質の把握を目的とし,撹拌試験および薄片による浸漬試験を行った。その結果,主要セメント成分の溶出量に関しては固体状態より微粉末状態の方が多いことが判明した。また,Al2O3はSiO2,Fe2O3と比較して溶出しやすいことが示唆された。