コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:15 第4会場 (108会議室)

座長:迫井裕樹(土木), 三島直生(建築)

[1087] 化学混和剤濃度に着目したコンクリートの受熱温度推定手法の改良

吉田夏樹1, 奥村勇馬1, 新大軌2 (1.日本建築総合試験所, 2.島根大学)

キーワード:chemical admixture、fire-damage、heated temperature、KMnO4、total organic compound、ultraviolet、火害、受熱温度、化学混和剤、UV、KMnO4、TOC

火害を受けたコンクリートにおいて,受熱温度と損傷程度には相関があることから,火害診断において受熱温度を推定する手法が提案されている。本研究では,化学混和剤濃度に着目した推定手法を検討した。温度上昇により混和剤濃度が減少することから受熱温度を推定できる。TOC計は,混和剤を分析する手法として有用であった。ポリカルボン酸系には従来のUV法は適用できず,KMnO4法およびTOC法により受熱温度を推定できることが分かった。受熱温度が既知のコンクリート試験体に本手法を適用した結果,CO2ガス等の影響を受けた表層部では推定は困難であったが,内部の推定値は実測値とほぼ一致する結果となった。