コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:15 第4会場 (108会議室)

座長:迫井裕樹(土木), 三島直生(建築)

[1088] 蒸気養生した超速硬コンクリートの寸法安定性と遅れ膨張の潜在性評価

前田拓海1, 岩崎昌浩1, 森泰一郎1, 小島正朗2 (1.デンカ, 2.竹中工務店)

キーワード:durability、ettringite、quick hardening admixture、steam curing、super-quick hardened concrete、エトリンガイト、寸法安定性、蒸気養生、超速硬コンクリート、速硬性混和材

早強セメントとエトリンガイト生成系混和材を使用する超速硬コンクリートの材齢365日までの膨張性を調査した。蒸気養生温度90℃で水結合材比30 %の場合に限り遅れ膨張が生じたことから,蒸気養生温度の安全領域は80℃以下と考えられる。蒸気養生温度90℃の場合は,いずれの水結合材比でも材齢1日でエトリンガイトの分解が認められたが,材齢365日では膨張が生じていない水結合材比50 %の場合のみエトリンガイトが検出され,粉末X線回折で検出されるエトリンガイトの生成量と遅れ膨張の間に相関性はなかった。また,DEF indexによる評価をそのまま超速硬コンクリートに適用することは難しいことが明らかになった。