[1091] 高炉スラグ細骨材(BFS)を用いたモルタルのDEFおよびDEF膨張特性
キーワード:BFS、DEF、DEF膨張、delayed ettringite formation、ettringite、expansion of DEF、エトリンガイト、エトリンガイトの遅延生成、ひび割れ、高炉スラグ細骨材
コンクリートの耐久性向上から,高炉スラグ細骨材を使用する取り組みが行われている。本研究では,高炉スラグ細骨材と通常の細骨材の混合比率を変え,エトリンガイトの遅延生成(DEF)による膨張が起こりやすいアルカリ,硫酸塩量に調整し,材齢初期に90℃の蒸気養生を与えたモルタルのDEFおよびDEF膨張特性について調べた。すべての硬化体に材齢50日からDEFが認められた。高炉スラグ細骨材の混合比率が低い場合,材齢80日よりDEF膨張が開始し,材齢とともに膨張が増加する。高炉スラグ細骨材の混合比率が高い場合,DEF膨張せず,DEF膨張に対する高炉スラグ細骨材の抑制効果が認められる。