コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般Ⅱ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:15 第4会場 (108会議室)

座長:迫井裕樹(土木), 三島直生(建築)

[1095] セメント硬化体炭酸化の湿度依存性に関する基礎的研究

小宮克仁, 文野光, 西尾悠平, 兼松学 (東京理科大学)

キーワード:carbonation、carbonation speed、pore solution、pore structure、water cement ratio、炭酸化、炭酸化速度、空隙、細孔溶液、飽和度

本研究では粉体状セメント硬化体の炭酸化における湿度及び粒度の影響に着目し,特に炭酸化速度という観点から検討を行った。重量法水蒸気吸着測定装置による炭酸化試験法を提案し,粒径によって炭酸化の進行速度が変化することを確認した。また,湿度により細孔溶液中へのCO₂拡散のしやすさが変化するが,低湿度では見かけ上炭酸化は進行しづらかった。以上の結果をふまえ炭酸化速度を仮定することで,空隙の飽和度の影響は大きいが,それ以外の要因も空隙での炭酸化反応に影響を及ぼしているということが確認できた。