コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害/初期欠陥

凍害Ⅰ

2019年7月12日(金) 09:30 〜 11:30 第2会場 (中ホールA)

座長:酒井雄也(土木), 西祐宜(建築)

[1130] 塩化物作用下におけるスケーリング対策と評価試験法に関する基礎的研究

吉田行, 安中新太郎 (土木研究所寒地土木研究所)

キーワード:air content、anti-freezing agents、pore structure、scaling、test method for evaluating scaling resistance、スケーリング、凍結防止剤、空気量、細孔構造、評価試験方法

積雪寒冷地では,凍結防止剤等によるコンクリートのスケーリング劣化が顕在化しており対策が必要とされている。一方,スケーリング抵抗性を評価する標準的な試験法は現在規定されていない。本研究では,スケーリング抑制対策の効果を,ASTM C672による方法とRILEM CDF試験により評価した。その結果,いずれの試験においても,微細で良質な空気量の確保や水セメント比の低減により,塩分供給下でのスケーリング劣化を抑制できることを確認し,異なる試験法によるスケーリング量には相関があることを確認した。また,スケーリング抵抗性は,コンクリートの気泡組織に加え細孔構造の影響を受けることを確認した。